厚別区のあらまし(厚別区市民部総務企画課)
厚別区は、札幌市のもっとも東部に位置し、北東は江別市、南東は北広島市に接し、また南は清田区、西は厚別区と三里川を境に白石区と接している。面積は24.38k㎡で、10区の中で最も小さい区である。
地形は、大きく分かれるとJR函館本線を境に北は平野部、南は丘陵部に分かれており、丘陵部には厚別川、野津幌川、三里川及び小野津幌川が流れ全体にゆるやかな起伏をなしている。
また、副都心に代表される快適で機能的な都市空間と、野幌森林公園などの緑豊かな自然環境が調和した街並みを形成している。
厚別区の開拓の歴史は、明治16年に長野県(信濃)出身者らが、JR厚別駅付近に入植したことに始まる。その後各地区に入植が進み、原始の密林と湿地帯を切り開き、農業・酪農地帯として発展した。
昭和25年7月、厚別区域を含む白石村が札幌市と合併し、昭和47年4月には札幌市が政令指定都市に移行するのに伴って白石区となった。同年9月には、厚別副都心開発基本計画が策定され、副都心機能を兼ね備えた都市開発を計画的に進めることになった。
昭和48年には、現在のJR新札幌駅が開業、昭和57年には地下鉄東西線が新さっぽろ駅まで開通など、都市機能の充実により人口が著しく増加したため、平成元年11月に白石区から分区し厚別区が誕生した。
平成10年に厚別区のまちづくりの基本的方向性を区民と共に話し合い策定した「厚別区まちづくりビジョン」を実現していくために、区民と共に魅力あるまちづくり事業を展開している。
区の独自事業である、ふれあいまちづくり事業では、6地区のシンボルロードを花々で飾る「花いっぱい運動」をはじめとして、区役所前のふれあい広場あつべつでは夏の風物詩となった「区民まつり」や区民の間にすっかり定着したフリーマーケット「夢市場あつべつ」の開催、また隣接する江別市、北広島市と「3市交流ファミリー森林浴ウォーキング」や「子育てサークル・ボランティア交流会」など広域交流事業が行われるなど、人や地域の交流を大切にした多彩な事業を繰り広げている。