白石区のあらまし(白石区市民部総務企画課)

 白石区は、札幌市の東部に位置し、北側は江別市に、南は東北通を境に豊平区及び清田区に、また、東は厚別区、西は豊平川を境に中央区と東区に接しており、面積は35.58k㎡である。人口は20万人を超え、北区、東区、西区に次いで4番目に多い。地下鉄東西線沿線を中心に集合住宅が多く、1世帯あたりの居住人数は2.06人と中央区、豊平区に次いで少ない。
 区内には、JR線、地下鉄東西線、国道12号線、道央自動車道などの各種交通網が整備されており、本市の交通の要衝となっている。
 また、区の東部には、流通センターが広がっており、道内の物流の拠点になっているほか、「札幌コンベンションセンター」や「JICA札幌国際センター」などの施設があり、本市の集客交流や国際交流の拠点としての役割も担っている。
 白石区の歴史は、明治4年の旧仙台藩白石領(現在の宮城県白石市)藩士など約400人(100戸)の入植に始まる。うっそうとした原始林が石狩河畔まで続き、望月寒と呼ばれていたこの地に入植した彼らは厳しい寒さの中、わずか半年足らずで、現在の白石こ線橋から白石神社までの間を切り開き、47戸の小屋を完成させた。開拓史の岩村判官は、この開拓ぶりに感心し、この村に郷里の名をとって「白石村」と命名した。その後、白石村が札幌市と合併(昭和25年7月1日)し、昭和47年4月1日に札幌市が政令指定都市に移行したことに伴い、旧白石と旧厚別全域が白石区となった。以後、著しい人口増加のため平成元年11月6日に厚別川を境に分区。西側が現在の白石区となっている。
 白石区では、区民と共に「白石区まちづくりビジョン」を策定し、「区民が主役の表情豊かなまち」、「心かよいあうコミュニティを創造するまち」を白石区の将来像として掲げ、歴史や特徴を生かし、区民との協働によるまちづくりを推進している。
 このビジョンの実現を目指し、区では白石区ふるさと会と連携して、小中学生が区内の企業で就労体験を行う「白石でっち奉公」により地域と一体となった青少年の健全育成を図るとともに、区民にまちづくりを身近なものと感じてもらうため、「白石区まちづくりフォーラム」の開催や、地域情報誌「spica(スピカ)」の発行を行っているほか、福祉や防災といった地域課題の解決に向けたさまざまな取り組みを進めている。
 また、区内では白石区ふるさと会が中心となって、区民まつりなどのふれあい事業や文化振興、緑化活動などの地域活動が進められている。

▼白石区のおもな出来事年表▼